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水循環の明るい水来(みらい)へ「オランダの締め切り大堤防」

水循環の明るい水来(みらい)へ

2003年9月17日~21日にオランダのレーワルデンで都市の水と社会生活に関するワークショップが開催されました。
レーワルデンは皆さんにはあまりなじみのある都市ではありませんが、オランダ北部のフリースランド州の州都で、
2015年時点の人口は10.77万人とされています。

フリースランド州は、オランダ11州の1つで、唯一オランダ語以外にフリジア語を公用語とする地域で、
フリジア語を話す少数民族、フリース人が多く暮らす地域です。
このワークショップを主催したゲルドフ氏は、フリース人との事でした。
下図にレーワルデンの位置を示します。

オランダ地図
オランダ地図(Google地図を引用)

アムステルダムの空港を降りて、電車でレーワルデンを目指します。
アムステルダムとレーワルデンはエイセル湖の東側を走る鉄道で直接結ばれています。
この地図を眺めていて、エイセル湖の外海との境界に何か道路のようなものがあることに気付きました。調べてみると、
これは締め切り大堤防であることが分かりました。エイセル湖は、この堤防で閉め切ることで人工的に作られた湖です。
湖内は、一部干拓事業が進められています。
この堤防は全長なんと32kmもあり、幅90mと壮大な構造物となっています。1927年に着工、完成までに5年を要し、
1932年に竣工されました。

この大堤防を是非見たいと思い、アムステルダムから東廻りの鉄道でレーワルデンに行くのをやめて、
わざわざ西回りで鉄道とバスを乗り継いで、レーワルデンに入ることにしました。
大堤防の上部は道路になっており車が通行できるようになっています。
下記写真は、大堤防を走行中のバスの中から撮影した写真です。どこまでも32kmの直線が続く大堤防に感動しました。

大堤防走行中のバスの中から撮った写真
大堤防走行中のバスの中から撮った写真(右側がエイセル湖)

忌部氏写真