CO2を大幅に削減する
環境に優しい成形材料
RERLAN 5つのポイント
5 POINT
プラスチックス(日本工業出版)の2024年7月号特集に
記事が掲載されました
日本プラスチック工業連盟紙の「プラスチックス(日本工業出版)」の2024年7月号特集の
「複合材料の現在地」に記事が掲載されました。REPLANについて詳しく説明しています。
リンク先にPDFとして記事を見れるようにしているので、ぜひご一読ください。
POINT1
置き換えで環境対応
バージン材から
置き換えで環境対応
- REPLANは、100%再生ポリプロピレンに炭酸カルシウムを最大55%配合した複合材で、バージン材からそのまま置き換えるだけで、以下の環境負荷低減が可能となります。
炭酸カルシウム自体も、日本では数少ない100%自給できる資源豊富な鉱物で、採掘/粉砕加工のため環境負荷も低い材料です。
POINT2
従来設備で成形可能
従来設備でそのまま
成形できます
- 射出成型の場合、ほとんどの場合、従来設備(射出成型機、金型)で条件を少し変更するだけで、そのまま成型が可能です。
当社では、1300t成型機までの長年の射出実績があります。 - 出成型時のホットランナー使用も弊社製品で実績があります。
また、REPLAN標準グレードをホットランナーメーカーの世紀株式会社様でテストしていただき、適応可能である事を確認しています。
世紀株式会社様HP
https://www.seiki-hot.com/japanese/ - 環境対応のために、新たな設備投資などをする必要がなく、最低限のコストで環境対応する事ができます。
- *注意点として、炭酸カルシウム高配合複合材のため、
射出成型機のスクリューとバレルは、耐摩耗/耐腐食仕様が望ましいです。
POINT3
高剛性
高い曲げ弾性率と
圧縮強度
- 炭酸カルシウムを高配合する事で、重くなり、剛性が上がり、耐熱温度が向上します。一方で、流動性、引張強度(伸度)、衝撃強度は低下します。
- 高剛性で、高い曲げ弾性率と圧縮強度を持っており、当社では住宅を支えるキソパッキンや従来鋳物製がほとんどだった外構分野の製品(マンホールカバーなど)を樹脂化しています。
- 特性を活かして、ナイロンやABS樹脂からの置き換え検討も可能です。
POINT4
リサイクル使用 or 一般廃棄物処理
一般廃棄物として
処理可能
- 炭酸カルシウムを高含有する事により、リサイクル使用しても物性が低下しにくくなり、使用後のREPLANを回収できる仕組みを作ることができれば、資源循環スキーム構築も可能です。
- また製品に戻せない場合でも、当社製品への使用を検討可能である事も当社の強みです。
- 回収/リサイクル使用ができない場合でも、炭酸カルシウムが50%を超えるREPLANは、プラスチックではなく炭酸カルシウムが主成分となるため、一般廃棄物としての処理が可能です。
POINT5
共同開発と小ロット対応
小ロットから
共同開発できます
- 当社の大きな強みとして、再生材の当社調達ルートと蓄積した自社測定物性データから最適な再生材の選定を行い、設備的にも複数種の再生材の混合が可能で、炭酸カルシウム含量も自由に調節でき、添加剤使用により、ニーズに合わせた共同開発(カスタマイズ)が可能です。
- これらのカスタマイズは、小ロットからの対応が可能です(0.5t~)。
- 黒色、白色以外のへの着色も可能です。
炭酸カルシウムの色味が残るため、ビビット調にはならずマット調となりますが、プラスチック感が薄まる利点もあります。
OVERVIEW
成型実績・適応範囲
-
射出成型
樹脂製マンホールカバー
- 最大約30㎝の樹脂製マンホールカバー
-
射出成型
キソパッキン
- 50年の製造実績
-
射出成型
ハウスステップ
- 最大80cm×60cmの大型射出製品
- 1300t射出成型機にて射出
-
射出成型
日用品
- 容器、文房具など
-
押出成形
- PP押出板(比重1.43)
-
その他成型
REPLAN 「炭酸カルシウム/
ポリオレフィン複合材(JC 材)」の歴史
環境負荷低減型の複合材料 REPLAN(リプラン)の歴史は古く、 城東リプロンのグループ会社である城東テクノ(株)で、今から50 年以上前に開発された材料です。
日本の生活水準の向上にともないプラスチック製の使い捨て容器が急速に社会に浸透し始め、その廃棄により発生した廃プラスチックに着目して研究を開始しました。そして、当時は困難であった廃プラスチックと無機物(炭酸カルシウム)を混合した複合材料が 1971 年に城東テクノ(株)で開発されました。
複合材料は通商産業局(現:経済産業省)の「重要技術開発テーマ」に指定され、 国の開発補助金の交付も受けながら1974 年には複合素材の製造装置(プラント)を完成。
複合材料は「Joto コンパウンド(通称 JC 材)」 と名付けられました。
そしてこの JC 材で「キソパッキン」という木造住宅の基礎部材を 1975 年に開発し、1976 年には「Joto キソパッキング工法」を確立。木造住宅の基礎に大きなイノベー ションを起こし、いまでは木造住宅の標準的な工法となっています。
「Joto キソパッキング 工法」は、50 年に渡り累計 600 万棟以上の木造住宅に採用され、キソパッキンの材料であるJC 材は、⾧年住宅の躯体の重量を支え続けてきました。
JC 材の特徴は、高い圧縮強度(2.7KN/cm2 以上、例えば 2cm 四方で約 1 トン)・耐候性・耐薬品性があり、水分や腐食にも強い特徴があります。(表 1)。
クリープ性能も高く、住宅を 50 年以上支え続けても、歪まない材料です。 表 2 は、城東リプロンで製造販売している管材製品の JC 材をコンクリートと材料強度の比較した数値です(自社測定値)。JC 材は、高剛性のため、従来鋳物製がほとんどだっ た外構分野の製品を JC 材で製品化しました。
城東リプロンが持っている再生プラスチックを使った複合材料と射出製品を⾧年扱ってきた技術。そしてJC 材(キソパッキン)の技術を合わせることで、自社消費してきた実績のある複合材をお客様の環境課題解決に役立てる事ができないかと考え、 環境負荷低減型の複合材料 REPLAN として外販展開する事と致しました(図 1)。
FAQ
よくある質問
CO2の計算方法を教えてください。
再生PPは公開されている数値、炭酸カルシウムについては取引先に関した数値になります。
ペレット化する工程については、弊社押出機の電気使用量実績から算出しています。
具体的製品への使用実績はありますか?
Jotoグループ内で、キソパッキン、管材(マンホールカバーなど)で、30年以上の自社工場での造粒から射出成型製品製造の実績があります。新規用途も開発中で、射出成型を中心に多くの会社にサンプルワーク中です。
どれくらいの量を供給可能ですか?
限定された同一元材からの場合は、その調達量で決まり、1~30t/月程度となります。材料物性でご指定の場合は、複数の再生材を混合して物性を合わせられるため、供給量は多くなります(30t以上も可能)。
現実的な価格はどれくらいですか?
元材種類、炭酸カルシウム配合率/種類により異なります。雑色再生原料を使用できる黒色/濃色グレードの方が安価となります。また、数量による影響(製造費、輸送費)も大きく、量が多いほど安価となります。
黒色で量が多ければ、現在お使いのバージン価格にもよりますが、バージン同等以下となるグレードもあります。
屋外での使用は可能ですか?
弊社製品でマンホールカバーなどでの屋外長期使用実績はあります。
価格は上がりますが、耐候剤を配合すれば強化する事も可能です。
耐薬品性はありますか?
ベースがポリプロピレンのため、耐薬品性はそれに準じて高いです。
炭酸カルシウム配合の影響ですが、アルカリ性溶液中では見た目の変化は見られず、物性変化も確認されません。強酸中では表面から泡が発生しますが、物性には変化は確認れません。